脳出血発症
から10年


気づき


医療ジャーナリストに
何故なるのか



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1 四苦八苦
発症から退社まで約5年余り。いやでも自分の身体と心と向き合わざるを得ませんでした。会社からの帰宅途中何度このまま家族に会えないのではないかと思うほど辛い体調に陥ったことがあったでしょうか。心が辛くなるとどうしても身体を引きずり下ろしてゆく。心をどんなに強く持とうと思っても身体の辛さは心を際限なく落ち込ませてゆくのです。一体全体自分自身をどうやって生かせば良いのか途方に暮れることも頻繁にありました。

2 心の奥底
 一度あまりの体調不良で1週間ほど寝込んだことがありました。起き上がることさえ出来ない状態でした。(私の場合開頭手術をしているため痙攣発作が時に起こりその後しばらく寝たきりが続くのです。)その時自分の心の中をよくよく眺めてみると不思議なことに心の奥底ではいつも「暖かな南風」が吹いているのです。
 変な感覚でした。身体はとことんへこたれて半死状態なのに、心の奥底は生き生きと生きているという極端なアンバランスな状態でした。「あっ、自分の魂の部分は強く生きようとしているな。」というのが直感されました。

3 魂が心と身体を支えている
その後も何度か同じ状態に陥りましたがそれ以来身体や心からの叫びを直接受けとめるのはやめて心の奥底の自分からのメッセージを受け取るように心がけました。やっぱり魂はあるんですね。これさえしっかりしていればまだ寿命がある証拠と考えるようになりました。人は身体と心とそして魂で生きているのだという大発見でした。しかも魂さえしっかりしていれば心や身体がどんなにもがこうが大丈夫ということのようです。


Illustration by kaori