<ホメオパシー入門>

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「ホメオパシー」は恐らく21世紀に一番支持される医療になると考えています。しかし日本ではあまりにも知られていません。
2001年3月3日に私の先生(ミハエラ・シェルブレア氏)が朝日新聞で講演をしましたのでそれを元にご案内致します。

<概要>
患者さんはホメオパス(医師)に問診を受けます。その結果ホメオパスが選定した薬のようなもの (レメディ=小さな乳糖の粒に希釈薬が塗ってある)を口に含んで溶かします。ただそれだけです。1度で治る場合、何回か問診が必要な場合などいろんなケースがあります。

<発端>
「ホメオパシー」は医療として始められておよそ200年になります。原理を発見し 体系化したのはドイツ人ハーネマンです。
彼は最初医師でしたが当時の主流医学は瀉血と言って「人から悪い血を抜けば病気が治る」というものでした。その治療は患者を時にひどく傷つけることがあり納得の出来なかった彼は医師をやめてしまいます。そして、生活のために医療文献の翻訳を始めます。その時ある記述に目が止まります。「マラリヤがキニーネで治るのはキニーネが苦いからだ」という見解でした。すぐに彼は間違いであると気がつきますが「では何故きくのか?」を確かめたくなります。
彼はキニーネの元であるキナの木の皮を自分で飲んでみます。すると高熱などマラリアとよく似た症状が出たのです。つまり健康な人に与えたときに起きる症状と同じ症状の病気に効果がある(同種の法則)ということが分かったのです。彼はこの法則が他のものにも当てはまることを発見しました。当初は自分の家族など身の回りの範囲で確かめたあと最初の医学論文を出しました。それが1796年のことです。

<薄めるほど効果がでる不思議>
ハーネマンはホメオパシーを研究してゆく中で意外な発見をします。ホメオパシーの薬は「レメディ」と呼ばれます。このレメディを薄めて使ってみると濃いものより強い反応が出ることに気がつきました。「科学的」には説明がしにくいことで彼自身も このことを説明するのに悩んだようです。そして、このことが現代医学から批判される最大の問題点であるのは今も同じです。
レメディの作り方は原料1に対して99の水で薄めます(=1C)この薄めたもの1に対してまた99の水で薄めるわけです(=2C)・・・こうして薄めたものは薄めるたびに震蕩させます。出来上がったレメディは分子の存在しないレベルのものも 多く使われます。よく使われるレメディは6C、30C、200Cですから6C以外は元の分子が無いはずです。(化学ではアボガドロの法則と言って、あるレベル以上薄めたものは作用しないはずです。分子が無いからです。)しかし、薄めるほど震蕩の数は増えて行くわけですから原料のエネルギーが水の中では大きくなって残っていることになります。

<簡単な歴史と経緯>
ホメオパシーは主流医学になったことがありません。迫害の歴史です。臨床的に評価されているのにも関わらずこうなっているのはこの医学が「産業」として適していないからだと思われます。化学合成された薬物は特許の対象になりますが自然界のものを薄めたものではそうはいきません。アメリカでは20世紀当初ホメオパシー医の占める割合は15%程あったようです。その後医師会の登場。製薬会社。政治的なパワー。闇の経済支配者達。これらの力に押されて社会的に弱体化して行きました。これを検証する能力は私にはありませんが資本主義を国の柱とする以上やむを得ない点もあったと推測できます。やがて医学校の講座も減り、皆から忘れかけるのですが、それでも一部では支持され続けて生き残ってきています。これは患者にとって不幸なことでしたが逆にこの医学の有効性が高い証拠だと私は思っています。

<安全な医学>
原料にはハーブをはじめ自然界にあるあらゆるものが使われます。(3000種以上)鉱物や毒物も極めて希釈された形で使われています。分子が無いわけですから毒物の作用も人体に働きません。一方エネルギーは残っていますから効果は出るわけです。まさに「良いとこ取り」の医学です。

<効果>
欧州・インドなどで特に盛んです。そこから分かるように実生活の中で当たり前に行われ、臨床データがかなりあるものです。
実際、自分の身体と家族で確認しましたが効果はすごくありました。「こころ」から影響が出てきます。レメディを口の中で溶かしてからしばらくすると一旦心身共に変化を感じます。それから「心が平安」になります。私は、長年続いていた痙攣発作への不安が消えました。時間は掛かりましたが薬も辞めることが出来、あのひどい副作用の悩みから開放されました。風邪などは掛かり初めなら半日でスッキリ治ります。治り方も「抑える働き」をしませんから身体が楽で気持ちが良い。自分の力で治ったという感触が強く残ります。

<体験が必要>
「ホメオパシー」は試してみないと絶対に理解できないものです。機会があれば是非お試し下さい。最初、私は疑って学んでいました。でも体感してみて本物と確信しました。

<ホメオパス>
ホメオパシーの問診・処方をする人を「ホメオパス」と言います。問診には普通2時間以上掛かります。まだ日本には多くいませんが次第に増えてくると思います。2時間の問診にはそれなりの費用が必要ですが一旦自分のレメディが分かると当分はそれ1種類(しかも1粒か数粒)で全ての症状に対応出来ます。しかもその粒はとても安いのです。
問題はホメオパスが適切なものを選択出来るかどうかです。1回では分からないこともあります。患者さん自身がホメオパスの問診に本当のことを答えたかどうかにも影響されます。私の先生はホメオパスは患者さんと一緒に旅立つつもりで問診することと指導してくれました。ホメオパスの選択が大きなポイントです。

<現代西洋医学との一番の違いと適応症>
現代医学はどんな人にも「病名・症状」に合わせた「薬」を出します。ホメオパシーは病名は関係なく「その人」にピッタリの「レメディ」を探し出してくれます。 ホメオパシーで使う「レメディ」は自然界の原料ですから特許になりません。検査も ありません。従って利潤追求には向かないのです。
残念ながら今病院は過半経営的に苦しんでいます。薬価差額で成り立っている病院も多く、多くの患者さんを受け入れるため医師も忙しくて大変です。普通の病院ではホメオパシーの導入は簡単ではありません。これは現実的な問題です。しかもホメオパシーに対する一般の理解はこれからですからしばらく時間が掛かるのは止むをえないことかも知れません。
緊急の事故によるケガや感染症を除き適応症は全てです。特に薬物の危険を避けたい子供・妊婦などは欧米では重宝されているようです。精神的な病にも効果的ですが実際には患者さんが的確な問診への解答をしないといけませんのでその点難しさがあるようです。
今後は現代医学と互いの得意分野を認め合ってすみわけして行けることが患者としての望みです。

<診断・学校>
2007年10月に4年生のホメオパシー専門校を退職して、日本にもホメオパシーを基礎から伝える場所を創造しなければならないとの決意から、「CHKクラシカルホメオパシー京都」を荻野自ら立ち上げました。
個人健康相談・入門セミナー・セルフケアの勉強・専門家養成コースなど目的に応じて、ご相談・講座などの準備をしております。
詳細は、以下HPをご覧頂き、お尋ね下さい。
CHKクラシカルホメオパシー京都


日本では以下でも専門家を養成しています。診断のお問い合わせもこちらにどうぞ。いずれにせよホメオパスの力量が大きく左右します。ご興味のある方はこれらの実績を確認して選択することをお薦め致します。
「クラシカルホメオパシー」にこだわった人材養成を目的としている。
東京スクールオブホメオパシー


以上入門まで。また勉強を進め次第追記します--->病から何をもらったのか?

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