ホメオパシー3

「ホメオパシー」の続きです。

ホメオパシーを本格的に学び始めてほぼ2年になります。一昨日から娘が扁桃腺炎で高熱のためうなっていますが、本人も医者に行こうともしません。以前、薬を飲んで一時的に熱が下がったのですが、その後のぶり返しがひどくて怖くなったからです。

その時、40度くらいまで熱が上がったのですが、あのような恐ろしいまでのエネルギーを押し込めておくということは人にどのような影響を与えるのかと思うだけで空恐ろしい気持ちがしました。熱は押さえるものではなく出すものだと僕は思っています。そして、これはお年寄りの知恵と一致しています。

この頃では人が病気になってゆくのはほとんど自分のこころで作っているものと薬で抑えることで悪くしているものの2つではないかと感じています。今回の娘の扁桃腺炎も先週見ていた受験資料と無関係とは思えません。

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<目次>
NO.1 再びですが本の紹介
NO.2 予防接種
NO.3 ハーネマンはえらい!
NO.4 理想的な治癒
NO.5 似非ホメオパス
NO.6 医学的根拠への疑問
NO.7 熱気


<NO.1 再びですが本の紹介:02/12/13>

「海・森・大地の見えざる医師達/ホメオパシー」伴梨香著:新潮社刊

この本は作者がホメオパシーを実際に体験したことを元に書かれたものです。彼女は元々いくつかの代替療法の本を書こうと新潮社に持ち込んだようですが、ホメオパシーだけに絞るべきと言われ、そうされたようです。
僕自身も数々の代替療法を経験した後、ホメオパシーに出会い、彼女に対する共感を 覚えています。


<NO.2 予防接種のこと:02/12/23>

時期的に、インフルエンザの季節になりました。

特別、ホメオパシーではということでもないのですが、基本的にこの予防接種は意味がないことはご存じですか?

僕は、長年病院通いしていて、病院の院長と親しいので、先日聞いてみた。
「先生、インフルエンザの予防接種は効果はあるんですか?」
「ないよ。たまたま、前の年と同じ型のウイルスなら効果はあるけどね。」
というご返事でした。

院長先生が言われたように、ワクチンはウイルスの型を想定して作られる。それが違えば何の意味もない。
一方でウイルスとはどういうものかと言うと、突然変異を繰り返すという性質があります。つまり前の年と同じ型のウイルスはまず存在しないのです。医者なら誰でも知っていることです。

実際、厚生労働省ではインフルエンザの予防接種をある時からこっそり予防接種法の対象外にしています。それは効かないことが分かっているからであり、もし問題が起きたとき困るからだと思われます。

それにワクチンには様々な毒物が使われていることも理解しておられますか? 大切な子供さんにはよく調べてからさせることです。困るのは我々医療消費者のほうですから。

我が家は長男が卵アレルギーだったということもあり、インフルエンザの予防接種はさせたことがなかった。長女は注射がひどく嫌いで出来なかった。特に考えもなかったのですが、結果オーライという感じです。やれやれです。


<NO.3 ハーネマンはえらい!:02/12/25>

『医者の大きな、そして唯一のつとめは、病気の人を健康な状態へ戻すこと。そして文字通り、治癒することである。』(オルガノン・§1/ハーネマン)

これを読んで、どう思われるだろうか?

当たり前のことを言うな!と思われるに違いないと思う。

僕は病気をしてみて、この当たり前の気持ちで医療に携わっている方が意外にも少ないことに気づいた。実際、患者さんの中で健康な状態に戻っている人はあまりいないと思う。

それは何故か?

医療者だけでなく患者自身も「病気」だけを見ているからである。僕は長い間、術後の後遺症として「痙攣発作」に苦しんできたが、これは一時抑えをしたとしても決して健康な状態ではない。飲んでも尚、発作の不安の中で生きなければならない。そして将来どういう影響が出てくるかなど無視される。

今の医療では「それはやむを得ないので、薬で抑えてコントロールするように」ということだが、僕はその薬害で死にかけた。でもたぶん、この姿勢は例外がないだろう。大きな病気をした人なら実感出きると思う。そして一時抑えを続けて来た人が後年どんなに大変な病気になったとしてもそれは無関係だと断定されるだけだろう。

ハーネマンが書いたホメオパシーの記念すべき「オルガノン=医学原論」の§1の言葉を見たときに僕が感動したのは「病気を治す」と表現せずに「病気の人」を「健康な状態に戻すこと」と表現していたからである。

ハーネマンはえらい! と思った。

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<NO.4 理想的治癒:03/03/02>

繰り返しますが、ハーネマンは200年前のドイツ人医師でホメオパシーを体系化した「ホメオパシーの父」と呼ばれる人物です。

『治癒の最高の目的は、穏やか且つ永続的に健康を回復することであり、分かりやすい原理に従って、出来るだけ速やかで安全な方法に則るべきである。』

これは前回に続くオルガノン§2.の言葉です。どうお感じになるでしょうか?
医療に詳しい方なら、きっとそんなことなど出きるはずがないと思われるでしょう。

僕は、医療関係者ではありませんでしたが、2年半ほど前に初めて、ホメオパシーの セミナーに参加して、こういう考え方のものがあることを知った時、そんな馬鹿なことは出きるはずがないと思いました。だいたい、人間の健康について「分かりやすい原理」などあるはずがない。困った副作用を出来るだけ抑える薬を世界中の優秀な医師や研究者達が日夜開発していくのが医療というものだろうと思っていたからです。

僕自身、病気をして以来、何度も不調に陥り痛い目に合ってきましたから、相当用心深かったのです。でも可能性のあるものなら何でも試してみるという姿勢だけはかえたことはありません。

そこで、勉強会に参加すると同時に、ホメオパシーのセッション(問診)を受けてみました。そこでは驚くべきことに、「原理」どうりの反応が起きて、以後長年苦しんだ痙攣発作から解放されました。

自分で体感してみてようやく分かるもの。それがホメオパシーという理想的治癒をもたらすものです。

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<NO.5 似非ホメオパス:03/03/03>

「病は自分で治すもの」これは僕が発症してこの8年余り感じ続けて来た結論です。

しかし、ある時期には治療者(ヒーラー)に助けを借りた方がいいことがあるのも事実だと思っています。もし、救急医療がなければ僕はもうこの世にいないわけですし、その後、数々の代替療法がなければ、ここまで気楽に身体は動かせるようにはなっていなかったでしょう。

代替療法を数々、探し回る内に僕には療法についても治療者についてもその本物と偽物がかなり見分けられるようになったような気がします。必死な気持ちからそういうことが肌で感じられるようになってきたのではないかと思います。

僕は20を上回る代替療法を体験する過程で特にホメオパシーとの出会いが一番感動的なものでした。それで、自分もその専門家になろうと決意したわけですが、ハーネマンの時代から、偽物は多くいたようで、彼はそれを「似非ホメオパス」と呼んでいました。その後、出たホメオパスの中興の祖ケント(米国人)も同じ表現で、そうしたホメオパシーをひどく嘆いています。

「人が何故治るのか?」というのは、本当のところはよく分からないのは事実なので 似非ホメオパスだろうと何だろうと治ればそれで良いのだという考え方はあっても良いと僕は思っています。

ただ、僕はこの2年余り、ホメオパシーを勉強してきてみて、「症状」だけで処方するホメオパシーは根治できないと思っています。ホメオパシーの唯一最高の目的は「その人」の「今の」全体像に一番類似した「たった一つのレメディ」を選ぶこと以外にないことだと考えています。そのレメディを普通「シミリマム」と呼びます。

この「シミリマム」を探し出すのが、ホメオパスに課せられた唯一の役割であり、それ以外にはありません。そして、それを出来るだけ少ない量・頻度で処方の提案をすることが、最も「その人」を健康に導くことになると思っています。

これ以外のことを目的にする人を「似非ホメオパス」だと僕は思います。

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<NO.6 医学的根拠の曖昧さ:03/05/02>

人気TV番組などでは「健康」をテーマにしたものがとても多い。TVや雑誌で紹介されている医学的根拠の解説を見る度、僕は白ける。

人間のような複雑な生命体についてそう簡単に説明できるはずがないと思ってきたからだ。医学的根拠の持ついい加減さは自分の身体で体感した。検査データなど、僕はほとんど信じることはないし、人は皆それぞれかなり違うのに、基準値などで、判断されては迷惑である。

今、流行りのSARSは感染症らしいが、昔のペストやスペイン風邪や結核など確かに多くの人が亡くなっているが、結果として生き残っている人の方が圧倒的に多い。

医師の方ならご存じだと思うが、感染病に罹らない人は必ずしも頑健な人だけではなく、病気を病んでいる人にも感染しにくい。

医学は病んでいる人が感染しにくいということをどう説明するのだろうか?

このことにずっと疑問を持ってきたが、そのことを科学的に捉えたのはホメオパシーの父ハーネマンであり、中興の祖ケント博士である。この答えは恐らく現代医学にはなく、ホメオパシーの理論の中にしかないと思う。

病気をして以来というもの、今の医学には事実を探るという科学的視点が根本的に欠落しているのではないかと僕は疑い続けている。

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<NO.7 熱気:03/08/05>

2日午後。大阪でホメオパシー入門セミナーを開催した。実は僕が大阪で初めてセミナー企画をしたのは2001年の7月である。その時、30名ほどの方に来て頂いたが、お付き合いの感じが多く、実質は10名程度の参加者であったと思う。

今回はそれから数えて、5回目にあたるが、60名をはるかに越えた。数だけではない。「出きるだけ自然の力で身体を回復させてゆきたい」という熱気がわずか2年前と比べ、大幅に増えているように感じている。

化学薬物で多くの人が心身ともに傷ついている。ぼくはそれで死にかけた。

多くの人が、この当たり前のことに気づき、本当の健康を取り戻す道を求め始めたように感じた。僕はセミナー中、そしてそれが終わった後も、しばし感動を抑えることが出来なかった。

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