<氣圧療法入門>

(財)気の研究会・関西本部 本部長の山本晶一先生に過日「氣圧療法」についてインタビュー致しました。ご不明な点は最下段に連絡先を明記しておきます。まず体感されてみるところから本当の理解は始まると思います。
(私の麻痺してカチカチだった身体も娘の側わん症による身体もこの療法で随分改善したことがここでご提案する理由です。)

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1.「氣圧療法」とはどういうものですか?

一言でいうと宇宙に偏満する氣を集めて患者さんの「滞り」のある部分に指を当てて氣を入れてあげるものです。
丁度、太陽の光を「虫めがね」のレンズを通して焦点を当てるのに似ています。

根本原理は「手当法」の応用です。人は身体に痛みや不具合があると自然に手を当てますね。それは効果があることを人が本能的に知っているからすることです。それをより正確で効果的にしたものが「氣圧療法」と言えます。


2.それが当たるとどうなるのでしょうか?

身体に滞っていた血流や神経の伝達が良くなります。すると人が本来持っていた自然治癒力が働き始め、自分で自分を治すということが始まるのです。人には元々そういう力があるのですが過度なストレスや間違った身体の使い方を続けていると身体に「滞り」が出来て病気の元を作ってしまうのです。
「氣圧療法」の目標とするところは患者さんに受け身で施術をして頂くことではなく、自分で自分の「身体の滞りやそれを作っている癖に気づいて頂くこと」です。その時始めて本当の健康を掴むチャンスが訪れるのです。私たちが「体操法」や「呼吸法」を患者さんに覚えて頂くのもそれが目的なのです。
これが出来るようになると身体だけのアプローチに留まらず、「気持ち」の持ち方まで変わることで自然治癒力は大きく働きます。

この気持ちを変えて頂くために実際に「氣」の体感をして頂いています。
これはとても大切なところです。自分でも氣が出せると理解した時、本当の治癒力がドンドン出てくるのを何度も体験しました。心と身体の力を同時に発現させることが治癒力を発揮させるのに最も大切な点です。


3.「気功」とはどう違うのでしょうか?

「気功」とは多くの方が中国伝来のものを思い浮かべると思います。その種類は1000種類以上にも及び、そういう意味では「あんま・マッサージ」もその中に含まれることになります。
氣圧療法は合気道の達人である藤平光一先生が創見されたものです。気功を含む東洋医学でいうところの「経絡・経穴」を使いません。身体のラインに沿って「氣」(宇宙エネルギー)を入れることで身体の氣の流れを良くし、本来持っている生命力を 活性化してゆく方法です。

(参考/合気道は日本で生まれた武道です。創始者は植芝盛平氏。藤平先生は彼の直弟子・10段にあたります。合気道を世界的に広めた功績は主に藤平先生に寄るところが大きいと考えています。「オギノ」)


4.どんな病気に効果があるのでしょうか?また人によって治癒しやすいしにくいの差はありますか?

私達の持っている実証例は多岐に渡っています。
よくあるケースでは腰痛・肩こり・頭痛・膝痛・四十肩などは比較的短時間に改善出来ます。このレベルならほとんどの気圧療法士が改善する力を持っています。
難病ではクローン病・リウマチ・脊椎側わん症・ヘルニア・婦人病などがあります。これは熟練した療法士に任せるようにしています。
同じ氣圧療法士と言っても力の差がありますから、この点気を付けています。また患者さんとの相性もありますから、これもとても気にしているところです。

治癒のしやすいしにくいは一慨には言えません。気圧療法は基本的には自分で気づいて治す「健康法」ですから、それが出来る方が治癒しやすいと言えると思います。

5.そんなに効果的ということはかなり痛い施術になるのでしょうか?また施術に掛かる時間はでれほどでしょうか?

「無痛・副作用無し」が特徴です。ただ滞りがきつい方は痛みを感じることはあります。それも次第に緩やかになります。どこにも故障の無い方はひたすら気持ちが良いはずです。なかなかお目にかかれませんけれどもね。
今の方は大抵どこかにきついコリを持っておられます。怖いのは自分で気がついていないことです。それを放って置くと大きな病気になることが多いと考えています。

施術時間はケースバイケースですが1時間から1時間半程度です。


6.良い施術家「氣圧療法士」とはどういう方のことを言うのでしょうか?また、人材養成にどれくらいの時間が必要でしょうか?

この施術のレベルの差は如何に自分が「良い虫めがね」になれるかどうかと言うことです。まず自分が本当に「氣が出ている」人になることです。これが最低条件です。 「呼吸法」や「体操法」を続けていると次第に「氣」の力を体得出来ます。これを他の方に伝えるにはコツが要ります。それを教育しているわけです。
とは言え「氣」は誰でも出せるわけですから、そんなに難しいものではありません。自分が病気をしたことがあってこの世界に入って来られた方やご家族が病気で苦しまれたご経験を持つ方は上達が早いと感じています。そういう姿勢の方が重要な事が多いものです。

もちろん一定のレベルになるまで訓練が必要です。私共は2年間を掛けてその基本をお伝えしています。この期間だけで技術を蓄積するのは少し不十分だと思っています。本人がこの期間にどれだけの方と時間を共有出来るかが大きなポイントです。 私の経験上おおよそまず、のべ1000人の方の身体を触らせて頂いたときにようやく第一段階とみています。家族・親戚・友人だけではここまでの数になりませんから(笑い)、本人の努力がポイントになります。


7.最後に今の目標などございましたら教えて頂けませんか?

私共の理想は「一家族に一人の氣圧療法士」です。これが出来れば皆さんがご自分で健康の自己管理が出来るからです。 この世から病気を少しでも少なくするためには重篤な状態になる前に「手当」をすることが一番大切だからです。 そこまでになるにはまだしばらく時間が必要でしょうが、この素晴らしい「氣圧療法」を少しでも多くの方にご体感・ご理解頂いてこの理想が達成された時、この世から病は激減すると考えています。

−−大きな病気にならないようにする「予防法」としても大きな可能性をもっているわけですね。どうもありがとうございました。
また具体的症例など日を改めましてお伺いしたいと思います。

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栃木総本部   0285−68−4000
東京地区本部  03−3353−3461
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中部地区本部  052−451−4644
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*その他地方主要都市では定期的に「氣の講座」を開催しておられます。

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