<動作法入門>


ブルーバックス「姿勢のふしぎ」成瀬悟作著/講談社

僕がこの本に出会ったのは約2年前です。この本の中に

「生まれてこの方一度も腕を挙げたことが無い人が動作を取り戻すことが出来た。後天的に(病気や怪我で)マヒした人が動作を取り戻すのは彼らに比べれば簡単である。何故なら彼らはそれまで何年も動かしてきたのだから・・・」

という一節があり、衝撃を受けました。動かないのは脳細胞云々のせいにしてきたけれど、どうも違うのではないかと思ったのです。一番の問題は「動かない、動かせないと思っている自分のこころ」ではないかと言うことです。

成瀬先生は本の中でこう言います。

「30年以上前に脳性マヒ(16才の小児マヒ)で動かないはずの腕が、催眠中に挙がったのがことの始まりです。何とその人は16年間一度も腕を挙げたことはなかったのです。

その後生理的(筋肉・神経)アプローチをしても効果があがらないとわかり一時はこのアプローチは無効ではないかと評価され始めたのです。でもその後の粘り強い挑戦が候を奏して、本人が心から自己弛緩する時始めて効果が出始めたのです。

そして更に体軸を作ることで身体全体の動作がしやすくなることがわかってきました。」

・・催眠とは何か?と言えばそれはその人のこころの奥深く、つまり潜在意識に働きかけるものです。つまり動かないのは「顕在意識」がそうさせているということになります。

変ですね。本当に変ですね。

でも確かに僕らは普段の生活でも「思いこみ」による大間違いはよくあることです。でもマヒが「思いこみ」ならこれは絶対に治るはずです。
僕は幸運にもこれを発展させてこられた成瀬先生にもお会いすることが出来ました。
彼は日本初の臨床心理士です。心理学の世界では知らない方のいない大御所らしいのですが、極めて臨床に熱心なめずらしい権威だと言うことです。彼になつく自閉症の子供はとても多いと聞きます。

僕は今、この動作法を信じてトレーニングをしています。そしてゆっくりですが着実に運動機能が改善して来ています。
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中野先生/メールアドレス
中野先生
 
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更新など管理不十分ですが・・・)
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